一生の想い出ライブ
若くして主人を亡くし、悲しみに暮れていたなかでお世話になりました。
夫婦で飲食店を営んでおり、二人ともジャズが大好きで、話題の多くが音楽に関することでした。私と主人の両親で葬儀の打ち合わせが始まりました。
葬儀というとお寺様をお呼びし、お経を読んでいただくものだと思っていました。実際、主人の両親も宗教の作法に則って執り行いたいと要望していました。
そのような中、ふと私が「宗教色を無くすことは出来ないのでしょうか?」と漏らしました。主人の両親にはそんな葬儀見たことないとすぐに否定されましたが、担当の方から「無宗教の葬儀もございます。故人様に対する想いや葬儀の考え方はそれぞれあり、そこに無意味な制限はございません。」と教えていただき、そこからたくさんの主人らしさを引き出してくれました。
葬儀は私の希望に合わせ無宗教葬で行い、音楽の仲間たちを大勢お呼びして、通夜の後は軽いライブ演奏をバックに多くの参列者の方に主人と対面していただきました。最初は反対していた主人の両親もその光景を見て「皆さんに見送ってもらえてよかった。」と涙を流して喜んでいました。
これも全て最初の打ち合わせの際に、担当の方が、形式張ったものではなく、一つひとつの私たちの意見を尊重してくれたおかげだと思います。
担当者より
お打ち合わせが始まった際、喪主の奥様は当初あまり言葉を発さず心ここにあらずという状態で、ご主人を亡くされたショックは相当深いものだと感じました。
若い故人様だったため葬儀のお打ち合わせには故人様のご両親もお入りになり、最初は奥様の意見というよりはご両親の意見が強くありましたが、奥様のお気持ちを大事にしたいと思いご提案いたしました。
葬儀後には「最初の打ち合わせの際に私の一言を大事にしてくれて本当に助かりました。信頼して任せる事ができました。ありがとうございました。」との言葉をいただけて大変嬉しく思っています。