10分という時間

この度は素晴らしいお葬式を執り行っていただきありがとうございました。
当日は、突然の事故でまだ10才であった息子を亡くし、深い悲しみのなか、どこにもぶつけようのない悔しい感情を家族それぞれが抱えた状態で、葬儀を行うことになりました。
そのような普段とは違う心理状態のなかでしたが、ライフケアのおかげで、次に向かうための気持ちを持ち直させていただきました。
担当の方が色々なご提案をくださり、当日は記帳所にレターセットも用意していただいたおかげで、たくさん駆けつけてくれた息子の友達から150枚ものお手紙をいただき、息子と共に送ってあげることができました。
突然のことで『悲しい・やりきれない・悔しい・申し訳ない』等、様々な感情が交差するなか、私だけでなく家族の誰もが行き場のない思いを抑え、涙をこらえていましが、そのような私たちの気持ちを察してくださったのか、式を終え、いよいよ出棺というときに担当の方が「限られたお時間ですが、お母様と兄弟姉妹だけで一緒にお過ごしください」と棺の窓をあけて、周りに誰もいない状況を用意してくださいました。
一人が泣き出すと皆、必死に抑えていた感情が溢れ出して、家族全員で大泣きしました。時間にすると10分ほどの時間だったとは思うのですが、そこで私や他の家族も気持ちに整理をつけ、息子を送る事ができました。
打ち合わせの時から式当日までずっと私たち家族のことを気にかけ、考えてくださっていたのだと思います。今でもとても感謝しております。本当にありがとうございました。

担当者より

後日ご自宅に届け物で伺った際に、喪主様から「最後の10分で私も子供たちも気持ちに整理をつける事が出来ました。おかげさまで少しずつ、皆で前へ歩んでいけそうです。本当にありがとうございました。」とのお言葉をいただいたことが印象に残っています。
僅かな時間でも、家族だけで過ごす時間が残された家族にとって貴重であり、明日への一歩となる事を私自身が教えていただいたご葬儀でございました。
感動を与える演出は記憶に残りお喜びいただけるものかもしれませんが、そればかりを考え我々葬儀社の自己満足にしてはいけないことを念頭に、あくまでもご家族様のお気持ちを第一に考え、その時に感じた事を忘れずにお手伝いさせていただくことを心掛けております。