大好きなゴルフに囲まれて

葬儀の打ち合わせでは、ライフケアの担当の方から式の段取りなどはもちろんですが、生前に主人がどんな人物だったのか、何をしていたのか、何が好きだったのかなどたくさんのことを聞かれました。なぜ、式と直接関係なさそうなことをたくさん聞くのだろうと当初は思っていたのですが、打ち合わせが進むうちに「ああ、こういうところに活かされるのだな」というのがわかってきました。
葬儀は形式的なものだと思っていましたが、私たちから話を聞き、それを一つひとつ形にしていくのだなと知りました。
打ち合わせは自宅で行なったのですが、部屋にゴルフボールやパターの練習道具があるのを見て「ゴルフがお好きだったのですか?」とすぐ聞いてこられました。実際主人は、周囲にゴルフ好きを知らない人がいないほど、暇を見つけてはゴルフに行くような人で、とにかくゴルフが大好きでした。
せっかくなら何かゴルフを模したことができたらいいなとポツリと話したところ「いいですね、実現させましょう」とゴルフをイメージした花の祭壇をご提案いただきました。
これまで形式的な葬儀ばかりで、ここまで故人のことをイメージさせる葬儀に参列したことがなく、実際に見るまでは「祭壇にゴルフを表現するってどんなものになるのだろうか」と想像がつきませんでしたが、実際にゴルフ場の芝を使いゴルフクラブ一式やゴルフボールなども飾っていただいており、式当日に見た時は、思わず「こんなにゴルフをイメージして作ってもらえるなんて」と驚きと感動を覚えました。
ああ、これなら主人も喜ぶだろうし、ご参列いただく方にも主人をより想っていただけるなと思っていたところ、当日はたくさんの方から「ご主人らしい祭壇だね」というお言葉をいただきました。
そもそも喪主を行ったことなどなく、右も左もわからない状態でしたが主人を見送るためのサポートをしっかりしていただき、本当にありがとうございました。

担当者より

後日ご自宅に伺うことがありましたが、奥様に多くの方から祭壇について話があったことをお聞きし「打ち合わせの時には良いと思ってお願いしましたが、実は当日までご葬儀にはそぐわないのではと少し不安でした。でも皆様からご主人らしい良い祭壇だったと言われて本当に感謝しています。主人がゴルフ好きだったことは皆様が知っておられましたし、記憶に残るいい葬儀になったと思います。」と伺い、担当者として喜んでいただけるご提案が出来たことを実感いたしました。