思い出を感謝に変えて

その節は大変お世話になりました。ライフケアの皆様には感謝の言葉しかありません。
主人に先立たれたのは、息子がまだ小学3年生の時でした。
あまりにも突然のことで何も考えることができず、息子の通う小学校へ訃報の連絡さえもできなかった状況でした。
何も知らない息子が帰宅し、突然のことにすぐには理解することができず、状況がわかってくると共に泣き出してしまいました。
そのようななか、無事に式を執り行えたのは本当にライフケアの皆さんのおかげです。特に担当の方には、様々なご提案を行っていただきましたことを今でも感謝しています。
なかでも一番感動したのは出棺の時です。出棺口に整列する際、私の次に息子が並ぶのが通例だと思いますが、ご担当の方の提案で、息子が一番後ろから棺を押して出棺しました。
実は、当時の息子はまだ補助輪なしの自転車に乗ることが出来ず、主人が亡くなる数日前まで、転ばないよう後ろから押して貰いながら自転車の練習をしていたのです。打ち合わせ時、生前の主人のことを聞かれ、何気なく話した出来事を担当の方が覚えていてくださり「今度はお父さんが無事に天国へ行ける様、息子さんが後ろから棺を押してあげましょう」とご提案いただいたのでした。
主人にも息子にも、そして親族と私にも、大変意味深いご葬儀となりました。「もう少しで乗れそうだったのに」と残念がっていた主人も、息子の姿を見て安心してくれていることだと思います。本当にお世話になりました。

担当者より

出棺時のエピソードはお打ち合わせの際、自転車練習のお話を伺っておりましたので、お父様へありがとうの気持ちを込めたご提案をさせていただきました。
無事葬儀を終え数週間後、お届け物に訪問させていただくと、お子様はお母様との練習の甲斐あって、補助輪なしの自転車に乗ることが出来るようになっていました。
苦手な事をちゃんと克服して、前を向いて強く生きていかれているのだと感じ、胸が熱くなりました。